前回は、東京から広島への行き方についてまとめましたが、今回は他の主要都市である大阪と名古屋から広島への行き方について書いていきたいと思います。本日もよろしくお願いします。
大阪から広島へ行く方法
広島はすぐそこ?
前回東京から広島への移動についてまとめましたが、新幹線は4時間弱かかり、航空機は広島空港が広島市中心部から離れているため、距離以上に遠く感じるという話をしました。
しかし逆に、大阪から広島は距離以上に近く感じるという人が多いと思います(大阪・広島間は340kmほど離れています)。
一般的にこの区間は新幹線での移動が多いですが、他の手段に関してもここでは触れていきたいと思います。
新幹線
新幹線おすすめ度:
時間・本数
大阪から広島に関しては、一般的には、新幹線での移動が基本です。
一般的というのは、お金を節約したい大学生など一部の方々を除く、という意味です。
というのも、新幹線が停車する新大阪駅から広島駅までは山陽新幹線ののぞみ・みずほ・さくらのいずれかの種別に乗ることで、1時間30分ほどで行くことができるからです。
また大阪地区にある伊丹空港・関西国際空港・神戸空港から広島空港への定期航空便は運行されていないので、新幹線が最速達手段となります。
東京からの場合はのぞみ一択ですが、大阪からの場合は、新大阪始発で九州新幹線に直通して鹿児島県の鹿児島中央駅まで結ぶみずほ・さくらが運行されているので、毎時5本ほどが確保されており、本数は全く問題がありません。
ですので、下で紹介する金額が気にならない限りは、この区間は新幹線の移動が基本になります。
自由席を利用する場合
新大阪駅から広島駅へ行く際は、自由席の場合特にのぞみではなくみずほ・さくらのいずれかを利用することをお勧めします。
これは、のぞみは東京から来るので新大阪はあくまで途中停車駅なのに対し、みずほ・さくらの場合は全列車が新大阪始発なので、待てば必ず座れるからです。
のぞみの乗客の多くが新大阪で下車をするので、のぞみでも自由席に座れる可能性は高いですが、来年(2025年)3月からのぞみの自由席が3両から2両に減るので、自由席の座席の確保が今まで以上に難しくなることが予想されます、
のぞみが16両編成なのに対して、みずほ・さくらは8両編成で、そのうち自由席は3両あり、自由席の現車は現在のところ発表されていません。
ですので、新幹線で少しでもお金を節約したい場合は、みずほ・さくらの自由席をお勧めします。
しかし、逆の広島から大阪へ帰る際に関しては、自由席だと座れない可能性があります。
まず、みずほ・さくらの場合は鹿児島中央が始発なので、熊本や博多などからの乗客で自由席が満席になっている可能性があります。
そして、のぞみは一部広島始発がありますが、それを除くと博多始発になります。
従来の自由席3両の際に博多から東京まで新幹線を利用したことがあるのですが、その際には広島の時点では空席がありました。
しかし、2025年3月からはのぞみの自由席が2両になるため、それ以降博多からの自由席の乗車率がどれくらいになるかは不透明です。
時期・時間帯によっては満席の恐れもあるということをご理解いただきたいです。
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自由席の場合、往路・復路で座れる確率が変わるので注意が必要です。
値段
新大阪・広島の値段に関しては、駅の券売機で購入する場合は普通車自由席で9890円、指定席で10750円、そしてグリーン車で14410円となっています。
つまり普通車自由席だと一万円を切ってくることになりますね。
また前回紹介したスマートEXですが、残念ながら新大阪・広島間では早得割引はありません。
ですので、のぞみ・みずほ・さくらの場合、パックツアーを除くと一番安いのは普通車自由席ということになります。
こだま(バリ得こだま)
新幹線を使用したいがもっと安く乗りたいという方、また尾道へ行きたいという場合には、各駅停車のこだま号をおすすめします。
こだま号の場合も、券売機で購入すると上記と全く同じ値段なのですが、日本旅行が出しているバリ得こだまという商品があり、その場合通常8300円で新大阪駅から広島駅まで行くことができ、これが新幹線チケットの中で最安となっています(繁忙期は10300円なので、あまりお勧めできませんが)。
こだまの場合、新大阪から広島までは2時間30分ほどで本数は毎時一本ですが、この商品は普通車指定席とセブンイレブンで受け取れるポチッとギフト(ドリンクなど)が含まれているので、ゆっくり快適に移動したいという方にはおすすめです。
そして、大阪から尾道へ行きたいという方には特にこのバリ得こだまをお勧めします。
実はこのバリ得こだま、距離に応じて値段が変動するシステムなので、新大阪から新尾道の場合は広島から−1600円の6700円で利用することができます。
また、そもそも新尾道駅はこだましか停車しないため、新幹線で行く際にはこだまを利用しなければならないので、正直この商品を使わないという選択肢はありません(券売機の場合、自由席7910円、指定席8240円)。
大阪から尾道へ行かれる方は、バスも直行便がありませんので、在来線やバス・在来線の乗り継ぎを除くとこのバリ得こだまが最安となります(所要時間は1時間50分ほど)。
とにかく早く着きたいという方に関しては、福山までのぞみやさくらで行き、こだまに乗り換えることで1時間15分ほどで移動することも可能です。
このバリ得こだまは出発前日16時までの予約が必要で、予約の変更や乗り遅れ時の保証がないので、そこには十分ご注意ください。
バリ得こだまに関する詳細情報はこちら。
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↑山陽新幹線・こだま号(写真は博多駅にて)
高速バス
高速バスおすすめ度:
前回東京から広島への移動の際には高速バスの移動をあまりお勧めしませんでしたが、大阪・広島間では特に学生には高速バスをお勧めしたいです。
というのも、大阪・広島間は距離が340kmほどのため、夜行便ではなく昼行便がメインの区間(夜行便もあり)で、所要時間は5時間強です。
私はバスで寝ることが難しいため、夜行バスの使用を控えているのですが、昼行バスは何回か利用したことがあります。
最近だと広島ではないのですが、松江から大阪まで5時間ほど昼行バスで移動したことがあり、きついとは感じなかったので、学生の方やお金を節約したい方には非常に魅力的だと思います。
値段は時期や割引によって変わるので一概には言えませんが、安いと3500円ほどで移動することができるので、上で紹介したバリ得こだまと比べても4800円節約することができます。
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バスにはコンセントやWiFiがついていることも多いので、5時間ほどなら新幹線よりバスの方が良いという人がいるかもしれません。
よって大阪・広島間の移動に関しては、新幹線・高速バスともに4.5点をつけました。
時間を節約したい方には新幹線、お金を節約したい方には高速バスがおすすめで、また私が学生という立場上、時間よりもお金を節約したいことが多いので、同じ評価にしました。
確かに一般的には新幹線での移動が主流ですが、高速バスも便利なので、ぜひ選択肢の一つとして考えてみてください。
在来線
在来線おすすめ度:
東京から広島への移動の際には全くおすすめをしなかった在来線ですが、大阪から広島の場合は、学生のグループ旅行の場合はぜひおすすめしたいです。
東海道線・山陽線をひたすら6時間30分弱西へ行くだけで、乗り換えは3・4回となっています。
在来線の最も良いところは、途中下車ができるということです。
ですので、大阪から広島だと、姫路、岡山、倉敷、福山、尾道など途中で観光や休憩をしつつ移動することができるので、移動そのものを楽しむことができます。
この区間は本数も多いので、大阪を朝に出れば、1・2都市で観光をして夜に広島に到着をするというプランを立てることもできるので、青春18きっぷシーズンならばぜひ一回は試してほしいと思います。
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上にあげた五つの都市はいずれも駅から徒歩圏内に観光地があるので、特におすすめです。私は福山以外は訪れたことがあります。
名古屋から広島へ行く方法
大阪より選択肢は少ない?
次は名古屋から広島への移動についてまとめていきたいと思います。
名古屋は東京と大阪の間にあり、広島からの距離は500kmを超えます。
残念ながら、愛知県にある中部国際空港セントレア、県営名古屋空港から広島空港への定期航空便は飛んでいません。
ですので、この区間に関しても移動は新幹線が基本的には唯一の選択肢となってきます。
またバスに関しても、直行の昼行バスの運行はなく、昼行バスの場合は大阪で乗り換えをする必要があります。
在来線に関しても、なかなかの時間がかかるので、強くおすすめをすることはできません。
では、一つずつまとめていきたいと思います。
新幹線
新幹線おすすめ度:
名古屋・広島間での新幹線おすすめ度は、5点満点です。
東京、大阪では4.5点とさせていただきましたが、それは東京の場合は航空機(セールを利用する場合に限る)、大阪の場合は昼行バスという、新幹線よりも安く快適に移動できる手段があるからです。
しかし名古屋の場合は、上でも紹介した通り直行昼行バスの運行がなく、バス利用の場合は夜行バスが必須になります。
ですので、夜行バスを使用しない私は、名古屋・広島間は値段こそ高いものの新幹線が最適だと思います。
まず、名古屋の場合は大阪と異なり、九州新幹線直通のみずほ・さくらの運行がないので、広島へ行く際にはのぞみの利用が必要です。
またのぞみの一部列車は新大阪行きなので、山陽新幹線に直通して広島まで乗り換えなしで行ける博多行き、あるいは広島行きを利用してください。
所要時間は2時間15分ほどで、また毎時3-4本の運転があるので、本数に関しても十分だと言えます。
お値段は普通車自由席で13,540円、指定席で14,610円、グリーン車で19,480円となっており、往復割引に関しては適応されませんのでご注意ください。
スマートEXに関しても、名古屋からだと博多までなら設定があるのですが、広島までだと設定がないので、パック旅行を除くと基本的にはこの価格が最安になります。
また、乗り換えをするのがあまり嫌ではないという方は、新大阪行きののぞみに乗車し、新大阪駅でみずほ・さくらに乗り換えるというのも選択肢の一つです。
のぞみとみずほ・さくらは乗り換えの接続がとられていることが多いので、所要時間があまり変わらないということもあります。
ですが、名古屋から広島へ向かう場合、東京や新大阪から新幹線に乗車するのとは異なる点が一つあります。
それは、名古屋始発の新幹線が朝の一部列車を除いて存在しないということです。
名古屋6:20発ののぞみ、6:36発のひかり(数本だけ広島行きのひかりも運転されています)、7:06発ののぞみの3本は名古屋駅からの運行なので、自由席で座れる可能性が非常に高いですが、それ以外の新幹線は東京からの運転になっています。
ですので、自由席を利用して少しでもお金を節約したいという場合は、名古屋から座ることができない可能性があります。
しかし、東京からの乗客の多くは名古屋、京都、新大阪のいずれかの駅で降車するので、新大阪まで乗れば大体座ることができると思いますし、それでも混雑をしている場合はみずほ・さくらに乗り換えるのことで着席が可能です。
また、尾道へ行く際には、東京から新幹線で行く際と同様で、福山までのぞみで行き、そこでこだまに乗り換えるのが最速となります。
所要時間は2時間15分ほどですが、こだまの本数が1時間に一本なのに加え、福山に止まらないのぞみもあるので、尾道方面へいかれる際には事前に時刻表を確認することを強くお勧めします。
以上が名古屋から広島へ新幹線で行く際の詳細情報と注意点です。
夜行バス
夜行バスおすすめ度:
次は夜行バスについてです。
私は夜行バスを利用しないのであまりおすすめはできませんが、新幹線よりも安く移動をしたいという場合は夜行バスが便利です。
名古屋・広島間の場合は上でもお伝えしましたが、昼行バスの運転がないため、昼行バスをどうしても利用したい場合は大阪で乗り換えをする必要があります。
しかしその場合、移動と乗り換えで7時間以上かかってしまうため、あまり便利とは言えません。
夜行バスの場合は、名古屋を午後10:30に出発して広島に午前8:00頃に着く便があり、乗車時間は約9時間になります。
値段は安いと5,000円代で乗車することも可能なので、夜行バス慣れをしている方には非常に良い手段だと思いますが、夜行バスの使用に関しては、個人差がありますのでご注意ください。
また繁忙期には値段が一気に上がるので、ご注意ください。
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夜行バスは、広島駅へ行く前に三次駅に停車します。名古屋から三次へ直行で行けるのは夜行バスだけです。
在来線
在来線おすすめ度:
名古屋・広島間の在来線の移動も、大阪と比べると強くおすすめはできません。
所要時間は9時間ほどで、乗り換えは6・7回必要なので、お世辞にも近いとはいうことができません。
しかし、この9時間というのは、東京・大阪間の在来線移動と大体同じで、私の友人も同区間を青春18きっぷを使用して在来線で移動している人は意外といます。
ですので、夜行バスには乗りたくないけれど、新幹線は少し高いという人にとってはこれが最善策になります。
しかし、同時に問題もあり、今までだと行きは青春18きっぷで帰りは新幹線を使うというようなことができたのですが、今年(2024年)の冬から青春18きっぷのルールが変更になり、連続五日間の利用で12,050円となったのです。
ですので、在来線でお得に旅行をするには往復ともに青春18きっぷを使う必要があるので、名古屋・広島間の在来線移動はあまり得策とは言えないかもしれません。
また通常のきっぷを購入すると同区間は8,580円もしますので、在来線移動は青春18きっぷシーズンのみお得です。
青春18きっぷのルール改正により、今後はより新幹線利用が増えるかもしれません。
まとめ
以上が大阪・名古屋から広島へ行く際の移動手段となります。
基本的にどちらも新幹線がメインですが、大阪の場合は高速バスで安く移動するのも選択肢の一つだと思います。
また新幹線に関しても、名古屋からは大きな割引がないのですが、大阪からならばバリ得こだまが非常におすすめです。
特に大阪・新尾道でしたらバリ得こだまが一番楽に移動できると思うので、ぜひご検討ください。
在来線に関しては、大阪・広島は6時間強なので移動を楽しめると思いますが、名古屋・広島だと特に往復は少し厳しいかな、といった印象です。
このブログでは、今後もさまざまな都市間移動についてまとめていきたいと思いますので、今後もよろしくお願いします。本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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↑全くの余談ですが、私は名古屋駅ホームで食べれるきしめんが大好きで、青春18きっぷで東京から広島へ行った際も昼ごはんとしていただきました。
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