最近ブログが更新できておらずすみません。というのも1/17-26にイギリスに旅行に行っており、ブログ執筆にあてられる時間がほとんどなかったからです。イギリスについても書いていきたいのですが、今回はアメリカ・イギリス間のフライトについてまとめて行きたいと思います。本日もよろしくお願いします。
概要
まずは、フライトの概要をまとめて行きたいと思います。
航空会社
まず航空会社についてですが、アメリカ・イギリス間では複数の航空会社が直行便を運行しています。
アメリカ大手のデルタ、アメリカン、ユナイテッド、そしてイギリス大手のブリティッシュ・バージンアトランティックはいずれもアメリカ・イギリス間に直行便を運行しています。
私はニューヨーク州ロングアイランドに現在住んでおり、ニューヨーク近郊ではJFK国際空港とニューアーク国際空港のふたつの空港からイギリスへの直行便が出ているのですが、JFK国際空港の方が圧倒的にアクセスしやすいため、そこから発着しているデルタ航空の便を予約することにしました。
デルタ航空はスカイチームというアライアンスに入っており(全日空はスターアライアンス、日航はワンワールド)、アメリカで非常に人気な航空会社のひとつです。
イギリス大手のバージンアトランティック航空も同じくスカイチームの航空会社なので、同区間の多くは後者による運行が多いのですが(デルタは毎日2往復・バージンアトランティックは7往復)、せっかくアメリカに留学に来ているのでデルタ航空を選択しました。
ちなみに、同区間は他にもブリティッシュ、アメリカン、ジェットブルーによる運行もあります。
アメリカはニューヨークやボストン、アトランタ、シカゴ、ロサンゼルス、サンフランシスコ等様々な都市からイギリスへの直行便が飛んでいますが、これらの目的地はほとんどの場合ロンドンになります。
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一部マンチェスターへ行くものもありますが、季節運行だったりするので注意してください。
運賃
運賃を確認するために、まずはsky scannerというサイトを利用しました。
sky scannerでは、日時と出発・到着地、そして往復・片道の選択をすることで、複数の会社の便の時間や値段を一度に比較することが出来ます。
私は12/7にチケットを購入したのですが、値段は$401でした(日本円で62000円ほど)。
ちなみにニューヨーク・ロンドン間の場合、乗り継ぎをしても$20ほどしか安くならない代わりに所要時間が2倍ほどになるため、直行便の利用を強くおすすめします。
私は今回デルタを選択しましたが、他の大手のブリティッシュやアメリカンも値段はほぼ同じだったと記憶しています。
ちなみに私がチケットを購入した際には、デルタ航空のギフトカードを$300以上購入すると$20のスターバックスギフトカードが手に入るキャンペーンをやっていたので、$400のギフトカードを一旦購入して、それを利用してチケットを買いました。
時間
ニューヨーク・ロンドン間では所要時間が行きと帰りで異なります。
ニューヨーク発ロンドン着の場合は約6時間30分ほど、ロンドン発ニューヨーク着の場合は約7時間30分ほどとなっています。
チケットに書かれている所要時間よりも実際に飛行している時間は短かったです。
私はあまり長いフライトが好きではない(東京発ニューヨーク着の直行便が13時間以上かかった)のですが、これくらいの時間のフライトはそこまで苦ではありませんでした。
しかし、ニューヨークとロンドンの間には5時間の時差があり、ロンドンの方が進んでいるため、イギリスについてから数日間は時差ボケをしていました(ニューヨーク午後7時49分発、ロンドン翌午前7時55分着の便を利用)。
詳細
JFK空港
JFK空港はアメリカを代表する国際空港で、NYCにアクセスできる3つの空港のうちのひとつとなっています。
日本からの直行便も発着するJFK空港ですが、ニューヨーク中心部からはやや離れており、鉄道を利用する場合にはジャマイカ駅からAir Trainに乗る必要があります。
ジャマイカ駅までは地下鉄あるいはLIRRでアクセスでき、地下鉄だと$2.90で移動することが出来ますが、このAir Trainがなんと$8.50もしてしまいます。
空港内の移動は無料で、ジャマイカ駅で運賃を支払う形なのですが、この区間はAir Trainが独占をしており、他の公共交通機関があまりないため、乗る度にこの大金を払う必要があり、少し残念です。
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アメリカ出国
アメリカと日本の空港は、決定的に大きな違いがあります。
保安検査(security check)が厳しいのは以前のブログで書きましたが、出発時の手順は国内線・国際線問わず同じということです。
デルタ航空の場合、全ての便がJFK国際空港の第4ターミナルに発着するので、国内外問わずデルタを利用する際には第4ターミナルを利用します。
国内外問わずパスポートの提示が求められるので、それで身分確認が済むと日本よりも厳しい保安検査を行うという形になります。
パスポートがないと国内線ですら乗車することが出来ないので、アメリカの国内線を利用する際には絶対に忘れないようにしてください。
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よって出発ゲートも国内線と国際線が隣合っていることが多々あり、日本では見ることがない光景なので非常に興味深いです。
搭乗
先程運賃は$401という話をしましたが、これはデルタ航空の中で最安のチケット区分(basic economy)になっており、座席の指定ができない・払い戻しや変更をすることが一切できない・マイルを獲得できない等の制約があります。
そして、もうひとつの制約が搭乗順です。
日本の国内線でもグループ番号に従って搭乗することが多いですが、アメリカの場合は搭乗順は非常に重要になります。
というのも、アメリカでは日本と違い基本的に手荷物の預け入れ(check-in baggage)が有料なため、ほとんどの乗客が小さなスーツケースを機内に持ち込みます(carry-on baggage)。
ですので、搭乗順が遅いと荷物棚にスーツケースを入れられないことがあるのです。
デルタ航空の場合、この搭乗順はゾーン1-8で案内され、私は1番最後のゾーン8だったので、行き帰り共に自分の座席の上に荷物を収納することが出来ませんでした。
帰りは空席が多かったのにも関わらず出来なかったので、この問題はアメリカの航空会社の場合常に切り離せません。
行きは特に混んでいたため、エコノミーには一切の空きがなく、ファーストクラスの棚に入れさせてもらいました。
このように収納スペースがない場合は素早く近くのCAに知らせましょう。
丁寧に対応してくださいます。
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WiFi
デルタ航空を利用する際にはWiFiを使うことができます。
国内線は全路線無料で使えるとのことで、国際線も無料WiFiを拡充させているとのことです。
行き帰り共にWiFiのマークはあったのですが、行きは使うことが出来ませんでした。
しかし帰りは離陸後すぐに接続することが出来、快適にLINEやInstagramを利用することが出来ました。
繋がる保証は出来ませんが、繋がれば問題なくネットを利用することが出来るので、その点では前回利用したアメリカン航空より優れていると感じました。
機内食
機内食に関しては、非常に残念な経験をしました。
行き帰り共に、事前の情報では離陸後に夕食、そして着陸前に軽食をとる事ができると記載がありました。
しかし、行きの飛行機では、周りの乗客が夕食を摂る中私のところには夕食が提供されることはありませんでした。
夕食と同時にドリンクサービスもあるのですが、これに関しては提供され、オレンジジュースを頂きました。
着陸前の軽食はとる事ができたのですが、夕食が食べれなかったのはかなり残念です。
ちなみに、WIFIに接続出来ない場合でも、飛行中デルタ航空のアプリは利用することができ、そこで食事とドリンクのメニューを確認することが出来ます。
アルコールも飲むことが出来ますが、デルタ航空はアメリカの航空会社のため、21歳未満は機内でアルコールを飲むことが出来ないのでご注意ください。
アルコールはビールやウイスキー、ワインなどと種類も豊富です。
ドリンクも種類が豊富で、私はりんごジュースやトマトジュースを飲みました。
トマトジュースは冷えている缶のまま渡してくれるので非常に美味しかったです。
また水に関しては100ml以上の持ち込みができないため機内では自由に飲むことができます。
ドリンクサービスの際に水を頼むことが出来ますし、それ以外でもCAが水を配りに来て下さるので空港で保安検査後に購入する必要は無いと思います。
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充電
国際線ですので、携帯の充電も非常に重要ですよね。
デルタ航空の場合、飛行中に携帯の充電をすることが出来ますが、一部注意が必要です。
というのも、全席に付いているのはUSBのタイプA用の穴だからです。
最近はUSBのタイプCが高速かつ主流になってきていますが、飛行機内では基本的に利用することが出来ないのでご注意ください。
また、デルタ航空は非常に親切で、コンセントも利用することが出来ます。
コンセント用の穴はは3人席(C D E席)の場合は2つついており、非常に便利です。
しかし注意する必要があるのは、アメリカとイギリスではコンセントの形が違うということです。
アメリカは日本と全く同じなので、基本的に日本で使っているものをそのまま使うことが出来るのですが、イギリスでは変換プラグがないと使えないのでご注意ください。
空港もその国のプラグ対応のコンセントしか設置しておらず、USB充電ができないことが多いので、事前に準備しておくことをおすすめします。
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デルタ機内でのコンセントは、アメリカ用でした(アメリカの航空会社だからだと思います)。
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イギリス入国
イギリスに到着すると、国際線なので今度は入国審査があります。
出国と比べると入国審査は時間がかかるので、その後の予定は数時間空けておくことをおすすめします。
しかしイギリスの場合は入国審査はあまり厳しくなく、旅行の場合はパスポートのチェックといくつかの質問に答えるだけで完了するので、1分ほどで終わりましたし、待ち時間もありませんでした。
質問の内容は滞在日数と滞在目的等を聞かれるので、英語で答えられるようにしておきましょう。
そしてイギリスに旅行等の目的で入国する際にはETAを登録することが義務づけられています(今年の1月より)。
デルタ航空でチェックインする際にも、イギリス入国のためにETAが必要な旨が書かれており、デルタ航空のホームページからもUK ETA の登録画面へ飛ぶことが出来ます。
しかし、航空会社のホームページからよりも、UK ETAというアプリをダウンロードして登録した方が安いので、それをおすすめします。
ETAは1回登録すると期限内なら何度でもイギリスを訪問することが可能で、またパスポートに紐づいているため書類が増えるということはありません。
しかし、審査に時間がかかることがあるので、飛行機の予約を取ったタイミングで申し込むことを強くおすすめします(これがないとイギリスに入国出来ません)。
ヒースロー空港
ヒースロー空港はイギリス最大の空港で、ターミナルも2-5までの4つがある非常に大きな空港になっています。
デルタ航空は第3ターミナルに到着し、ロンドン市内への地下鉄が通っている駅からはやや離れています。
地下鉄の駅はヒースロー空港の第2ターミナルの地下にあるので、第2ターミナルまで地下通路を渡って行く必要があります。
他にもエリザベスラインという速達タイプの列車もあるのですが、運賃が高くなっています。
地下鉄は紺色のラインのピカデリーラインで、ロンドン市内中心部まで1本で行くことが出来、非常に便利です。
私はヒースロー空港からロンドンではなく、リーズに行く必要があったので、新幹線の発着するキングス・クロス駅まで行く必要がありました。
ピカデリーラインは空港から1時間かかりはするものの、キングス・クロス駅まで乗り換え無しで行くことが出来るので、時差ボケで眠かった私にはすごく助かりました。
またロンドンの地下鉄ではニューヨーク同様クレジットカードのタッチ決済を利用することが出来るので、是非利用してみてください(よってOyster Cardは買う必要がありません)。
また逆にロンドン市内から空港へ行く時ですが、ピカデリーラインのヒースロー空港行きに乗ってください。
そして、空港行きの中でも第5ターミナルへ行く際には第5ターミナル行き、第4ターミナルへ行く際には第2・3ターミナル行きに乗る必要があります。
第2・3ターミナルについてですが、第2・3ターミナル行きに乗ると電車は先に第4ターミナル駅に着き、その後10分ほど停車した後に第2・3ターミナル駅へ向かいます。
よって、第5ターミナル行きに乗った方が早く着くことができるという、少し複雑な路線図になっているのでご注意ください。
ただし、時間に余裕があり乗り換えをしたくない場合には、第2・3ターミナル行きに乗っても大丈夫です(第2・3ターミナルを過ぎるとそのまま列車はロンドン市内へ再び向かっていきます)。
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アメリカ行きの飛行機のチェックイン
私の場合、帰りがロンドン発ニューヨーク着の飛行機だったので、帰りはアメリカに入国する必要がありました。
ですが、アメリカに入国する上でいくつか厄介な問題があります。
というのも、アメリカは入国審査が厳しくなっており、オンラインチェックインをする前に入国後に宿泊する予定の場所・連絡先等の情報を入力する必要があります。
この情報の入力は出発の72時間前から可能です。
特に最近、アジア人の女性の場合は1人でアメリカに入国するのは非常に厳しくなっているので、住所の関しては必ず確認する必要があります。
また、アメリカに入国する際は有効なビザあるいはESTAの登録が必要です。
アメリカを経由して他国へ行く場合でもESTAは必要なので、イギリス同様旅行等でアメリカに行く際にはESTAの登録を早めに行っておく必要があります。
私はビザを持っているので、ビザを持っている場合は“I already completed this form.”をクリックすることで、ESTAへの登録が不要になります。
いずれの手続きを完了させて初めてオンラインチェックインが可能になるので、パソコンを持っているとより簡単にこの手続きを終わらせることが出来るでしょう。
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私はこのプロセスを踏まずにオンラインチェックインをしようとしたので当然できず焦りましたが、しっかりと手順を踏めば大丈夫です。
イギリス出国
イギリスの出国は非常に簡単です。
保安検査場でパスポートを見せる必要がなく、搭乗券を見せるだけです。
保安検査も日本と同じような形で、靴を脱ぐ必要が無いのも良い点です。
そしてパスポートと搭乗券の確認は搭乗ゲートで行われました。
ヒースロー空港は搭乗ゲートがそれぞれ部屋になって仕切られているので、そこにスタッフがおり、パスポートと搭乗券を見せることで搭乗することが出来ます。
私のようにロンドン・ニューヨーク間の飛行機を利用する日本人はそこまで多くないため、パスポートを見せた際スタッフに「日本の鉄道は時間に正確だよね」と声をかけてもらいました。
搭乗ゲートの部屋の中にはベンチがあまりなかったので、立っている乗客も多かったように思います。
またヒースロー空港の場合、ほとんどの店は搭乗ゲートに行く前のエリアに密集しており、また出発の1.5時間ほど前にゲートがスクリーンに表示されるので、それまで乗客はそのエリアで買い物をしたりベンチに座っています。
搭乗ゲートへは10分以上歩くこともあり、また搭乗ゲート近くには店はほとんどないため、買い物は事前に済ませておくことをおすすめします。
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アメリカ入国
アメリカ東海岸時刻の午後7時半過ぎに飛行機はJFK空港に到着しました。
ドアのトラブルの関係で15分ほど機内で待たされましたが、8時前には出ることができました。
デルタは第4ターミナルなのですが、ゲートから税関に行くまで10分近く歩く必要がありました。
税関で今度はアメリカの入国審査をする必要があるのですが、いくつかの基準によって区分けがなされていました(アメリカ人・アメリカ人退役軍人・アメリカ永住権所持者・アメリカ人以外など)。
私は日本人なので、ESTAあるいはビザの提示といくつかの質問が必要なアメリカ人以外にあたり、一番右側のレーンを利用しました。
区分けがしっかりとなされており、また標識以外にも多くのスタッフが誘導をしているので分かりやすかったと思います。
ですが、イギリスよりもアメリカの方が入国審査が厳しく、一人にかかる時間も長いため、列に並んで待つ必要があります。
列は4列ほどありましたが、進み具合は列によって大きく異なり、私の列は非常に時間がかかりました(15分以上待ったと思います)。
ですので、アメリカに飛行機で向かう際には、到着から1時間ほどは入国までに時間がかかると思った方がいいと思います。
ちなみに、日本のパスポートは非常に強力なので、ESTAあるいは有効なビザを持っていれば質問を数個受けるだけで入国することができます。
私はイギリスからだったので、イギリスに何をしに行ったのか、誰と回ったのか、お土産(食料)は買ってきたかについてのみ聞かれました。
繰り返しになりますが、審査官は当然英語しか話せないため、ここでは英語を聞き取り、そして答えなければなりません。
ですが、あまり複雑なことは聞かれませんし、わからなければ繰り返し言ってくださるので、恐れすぎる必要はあないと思います。
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ちなみに、メガネをつけている場合、外すことを要求されることがあります。
感想
以上がデルタ航空のフライトと、空港の詳細、入出国などの手続きについてですが、いかがでしたでしょうか。
先ほど述べたように、機内食が食べれなかったのは残念でしたが、デルタ航空でのフライトは総じて満足でき、また特に帰りのフライトでは乗車率が低かったので隣の座席に人がおらず、より快適に移動することができました。
日本の国内線では飛行時間が短いため、窓側の席に座ることを好みますが、国際線ではフライト中にトイレ等に行きやすいよう通路側に座ることを強くお勧めします(今回のデルタのbasic economyのように座席指定ができない場合は運任せですが)。
この区間は日本の裏側を飛行するので、当然日本人で利用する方は少ないかもしれませんが、アメリカやイギリスの入国、JFK空港やヒースロー空港の詳細、そしてデルタ航空について参照してくださる方がいると幸いです。
ちなみに東京・ニューヨーク便では現在デルタは運行されていないものの、ロサンゼルス等の都市には飛んでいるので、日本人でも利用される方は多いと思います。
マイアミへ行く際にアメリカン航空を利用しましたが、それと比較するとデルタ航空の方が優れていると感じました。
特に、往復ともに一切遅れなかった(ドア点検以外)といのが非常にありがたかったです。
そして最後に、日本で報道されているかわかりませんが、昨日アメリカ合衆国の首都・ワシントンD.C.のレーガン空港近くでアメリカン航空機と軍のヘリコプターが衝突し、乗客乗員全員が亡くなるという事故が起きました。
亡くなられた方、そしてその関係者の方々にご冥福をお祈りするとともに、救助にあたられたすべての方に感謝を申し上げます。
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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