前回のブログでアメリカのスーパーなどでの買い物事情について書きました。ですので、前回に続き食事関連ということで、今回は人生で初めて挑戦している自炊についてまとめていきたいと思います。
人生初めての自炊
現在大学二年生ではあるものの、アメリカに来るまでは自分で食事を作る経験がありませんでした。
高校時代はたまに自炊をしている友人の話を聞きすごいなぁと思っていましたが、私は親に任せっきりだったので、自炊に関して他人事だと感じていました。
大学生になり一人暮らしをする学生も多いですが、私の場合は日本では大学は家から通っているので、高校までと変わらず親に食事を作ってもらったり、大学周辺の飲食店やバイト先の賄いを食べて生活していました。
よって、アメリカに来て人生で初めて、自分で食事を用意しなくてはならない状況に直面したのです。
多少の不安こそありましたが、食事を作らないと生きていけない、という場面において、自炊をしない人はいません。
日本だと外食をするという選択肢もあるかもしれませんが、アメリカは物価が高く、とても毎回外食しているわけにはいかないので、覚悟が決まりました。
今学期の食生活
元々の予定
上述の通り、アメリカでの留学生活が始まると同時に、私は人生で初めて自炊を始めました。
しかし、一つここで伝えたいのは、すべての食事を自炊に頼っているわけではないということです。
私が暮らしている寮はキッチンがついているのですが、元々はあまり留学中に自炊をする予定ではありませんでした。
先ほど述べていた通り、これまでの人生において全く自炊をしていなかったので、自炊をすることに抵抗感があり、この一年間の留学中は大学内にある食堂を利用する予定だったのです。
しかし、次に述べる二つの理由により、自炊をすることを決意します。
大学の食事制度
その前に、大学の食事制度について軽く説明します。
ストーニーブルック大学で食堂を利用する学生のほとんどはmeal plan(食事プラン)という制度に登録します。
この食事プランは全部で8種類あり、高額なプラン(一学期で$3150-$3580)に入ると大学に二つある食堂に好きなだけいくことができ、そのほかにも大学内のファストフード店で食事を交換できたり(回数制限あり)、友人や親を数回食堂へ招待する権利がついてきます。
この食堂は、大学の東と西に一つずつあり、バイキング形式となっています。
麺、パスタ、ピザ、米をはじめとして、肉料理、サラダ、果物、シリアル、デザートなど、栄養は十分に取ることができ、キッチンがついていない寮に住んでいる一年生は高額なプランに入ることが義務付けられています。
最初の二週間でこのプランを変更することが可能だったので、私は当初この高額なプランに入っていたのですが、食堂の料理があまり美味しくないこと、元を取るのが非常に難しいこと、の二つを考慮してプランを変更することにしました。
変更したプランは、大学内での飲食でのみ使えるダイニング・ドル(dining dollar)が900ドル分と、10回食堂で食事をすることができる権利の二つを含んで900ドルというものです。
この食堂は、昼が15ドル、夜が16ドルなので、昼で10回この権利を利用すると150ドル得をするということになります。
またこの食堂は普通のクレジットカードでも支払いができるのですが、ダイニング・ドルを使用すると税金を払う必要がないので、クレジットカードで払う場合に比べて1ドル以上安く済ませることができます。
またこのダイニング・ドルは次学期に持ち越すこともでき、さらにチャージもいつでも可能なので、当初の3580ドルのプランからこの900ドルのプランに変更しました。
もう一つ、食堂以外に私が利用しているのが、food truck(キッチンカー)です。
日本ではキッチンカーという名前で知られており、たまに街中で見かけることがありますが、ストーニーブルック大学では平日にこのキッチンカーが計五台ほどきており、ドリンクやホットドッグ、Halal food(ハラール食品、イスラム教の方でも食べることができる料理の意味)を提供しています。
私はこのうちHalal foodが好きで、毎週購入しており、ダイニング・ドルだと10ドルほどなので、食堂よりも安く食べることができます(もちろん量は食堂より少ないですが)。
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↑ハラール食品のキッチンカー。混んでいることもありますが、10分以内には大体出来上がります。
食堂と自炊の混合
食事プランを解約せず、安いものに変更した理由は一つ、毎日毎食自炊をすることはまだ難しいと考えたからです。
いきなり0から100に移行してしまうと食事を作ることが嫌いになってしまう恐れがありますし、自炊より食堂の方が量をたくさん食べることができます。
最近では、週二〜三回ほど食堂に行ってたくさん食べる日、週一回ほど先ほど述べたキッチンカーのハラール食品を食べる日があります。
また週に一回ほど友達が車で大学から離れた飲食店に連れて行ってくれたり、ニューヨークの中心部に行くこともあるので、それ以外の週に5回ほど、自炊をしているといった状況です。
宿題もあるので、現状これぐらいが自分にちょうどいいと感じており、プランの変更は最適だったと思います。
次は、実際にどのようなものを作り、食べているのかについてまとめたいと思います。
自炊のメニュー
食生活
何を食べているのかについて話す上で、自分が現在どのような食生活をしているのかについて記します。
現在、週二回(火曜日と木曜日)に午前9:30からの授業があるので、できるだけ毎日9:00に起きるようにしています。
よって、朝食と昼食を分ける日もあるのですが、それらを同じ時間に食べていることが多いです。
現状、朝食で食べるものはある程度決まっており、昼食と夕食の二食で炭水化物、タンパク質、脂質の三大栄養素を摂取することを心がけています。
ですので、まずは朝食で何を食べているのかについて書き、その後に昼食・夕食について一緒にまとめたいと思います。
朝食
朝食とは
自炊を始めたばかり、かつ朝早起きするのが苦手な私にとって、朝食を作るのに時間をかけるのは得策ではありません。
本来であれば、卵や肉、魚などを調理して食べるのが最適なのですが、朝から調理したくないので、あくまで軽食を摂る感覚で朝食を食べています。
その中でも、少しでも健康的な食事を摂ろうと考え、主に以下のものを食べています。
バナナ、みかん、りんご
朝食で毎日摂取するのを心がけているのは果物です。
日本にいた時も、朝に果物を食べることが習慣付いており、アメリカに行ってからもこれを継続している形です。
特にバナナはすぐに食べることができるので一番好んでおり、それ以外のみかんやりんごを含めてこれらの果物は食堂においてあるので、自由に持って帰ることができます。
バナナは特に人気なので、なくなってしまっている時もありますが、基本的にこれらの果物はスーパーで購入せず、食堂のものを食べています。
ヨーグルト
これも朝食には欠かせないです。
ヨーグルトは日本と同様に、個包装のヨーグルトと、大きな容器に入っているヨーグルトの2種類があり、両方を交互に買っています。
交互に買う理由としては、お互いに長所と短所があるからです。
まず個包装のヨーグルトは、蓋を開けて即座に食べることができるという利点があります。
同時に、その中に果物を入れたりすることには適しません。
一方で大きい容器のヨーグルトはさらに移し替える必要があるものの、上述の果物やアーモンド、さらにはシリアルを入れて一緒に食べることができ、その点では効率が良いです。
よって日によって、いずれかのヨーグルトを食べるようにしています。
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↑左が大きい容器、右が個包装のヨーグルトです。特に右のYoplaitはアメリカに来てからずっと食べています。他にもいちご味があり、コスパも良いです。
シリアル
アメリカの朝食といえばシリアルが思い浮かぶ人が多いと思います。
シリアルもやはり非常に手軽に準備することができるので、常に予備をおいているのですが、最近食べる回数が少し減りました。
というのも、シリアルに牛乳をかけて食べるのが一般的ですが、アメリカの牛乳が日本の牛乳の味と異なり、さらに腹痛になりやすいのです。
実際、アメリカの牛乳にはビタミンAとビタミンDが含まれており、脂肪分も日本と比べて少ないので、日本で飲んでいた牛乳の味を楽しむことができず、残念です。
最近は、上述の通り、ヨーグルトにシリアルを混ぜて食べるようにしています。
アーモンド
最後は、最近食べ始めたのですが、アーモンドです。
アーモンドは手軽に食物繊維を摂取することができ、尚且つスーパーで安価で手に入るので食べるようになりました。
本来はナッツやレーズンも一緒に食べたいのですが、アメリカではナッツやレーズンが加わると値段が上がるので、現在はアーモンドだけです。
また、無塩のものを購入しており、基本ヨーグルトに混ぜて二日に一回ほど食べています。
以上が軽い朝食で主に摂取している食材です。
昼食・夕食
昼食・夕食とは
留学中、最も時間があるのが夜で、昼は授業やTA活動(また後日書きます)のためにあまり時間のない日があります。
しかし、毎日忙しいわけではなく、不定期に予定があったりもするため、何を作るかを週の最初に決めたりはしていません。
火を使って料理をするのは基本的に夜で、肉料理やスープに関しては2食分作り、翌日に食べることができるようにしています。
先ほど述べたハラール食品のキッチンカーは昼限定なので昼食として食べ、その日の夜は自炊をするようにしています。
以下、料理初心者の私が主に作っているものを一部紹介します。
米・パン
作っているものとはいったものの、食生活において欠かせないのは、お米とパンの炭水化物です。
アメリカにお米ってあるの?と思う方もいらっしゃると思いますが、アメリカでも「錦」という名前の日本米(アメリカ産)を買うことができます。
大学には中国人をはじめとして多くのアジア人がいることもあり、食堂にもお米は置いているのですが、これはインディカ米といって、日本米とは異なります。
しかし味はとてもおいしく、お米が主食の日本人にとってはとてもありがたいです。
現状炊飯器は買っていないので、鍋でお米を炊いているのですが、鍋でお米を炊くとその間に鍋を使った調理ができないので、やや不便に感じています。
ですので、お米を炊く際には毎回5合炊き、冷蔵庫で保存して大体一週間弱で食べ切り、また5合炊くサイクルを繰り返しています。
パンに関しては、毎週買い物に行く際にカットされている食パンを買って、寮にある共用のオーブンで焼いて食べるようにしています。
大体パンは一回に6きれほど食べるので、それぞれにチーズ、ハム、ジャム、ピーナッツバターなどを加え、焼き終わった後にレタスを添えるようにしています。
ピーナッツバターは日本にいた際ほとんど食べたことがなかったのですが、スイートメイトたちが使っているのを見て、「郷に入っては郷に従え」ということで先週購入し、使い始めました。
味は喉が渇くほど濃厚で、アメリカらしい加工品ですが、安価で保存も簡単なので、特に私のように料理が苦手でアメリカ留学する方にはおすすめです。
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↑アメリカで食べている日本米、錦です。味は日本のものと同じで、とてもおいしく食べれています。
カレーライス・ハヤシライス
前回のブログのアジアンマーケットのところでも書きましたが、golden curryが出しているカレーライスとハヤシライスが売っているので、何回か作っています。
これらに関しては、ルーさえ手に入ればじゃがいも、玉ねぎ、人参に加えて肉を調理するだけなので、初心者の私でも簡単に、おいしく作ることができます。
ルーを四つ入れると2食分になるので翌日も食べることができ、効率も良いので助かっています。
麻婆豆腐
麻婆豆腐も同様にアジアンマーケットで購入できるので、手軽に作ることができます。
ただし、豆腐はアメリカのスーパーで売っていないことが多く、アジアンマーケットで買っておく必要があります。
麻婆豆腐の場合は豚ひき肉を使うのですが、これも調理しやすい肉なので、初心者でもすぐに作ることができます。
スパゲッティ
スパゲッティも作るのが簡単な料理の一つです。
アメリカに来てからはナポリタンとトマトソーススパゲッティの2種類を作っていますが、前者の場合はケチャップ、後者の場合はトマトパスタソースをスーパーで買っておくと、あとは麺を茹でるだけになります。
一度細麺でナポリタンを作った時は素麺みたいになってしまいましたが、太麺で作るととてもおいしく仕上がります。
スープ
さまざまな具材を入れたスープは簡単かつ、体に良いです。
じゃがいも、玉ねぎ、人参、レタス、ソーセージ、ささみ、卵をそれぞれ加え、最後に出汁を注ぐことでとても美味しいスープになります。
当初は出汁を買っておらず肉も入れていなかったので、野菜と一緒にお湯を飲んでいるような感覚でしたが、鶏肉味の出汁を購入したことで味が劇的に良くなりました。
今回は長くなってしまいましたが、食事は生きていくのに欠かせないものなので、特に留学に行かれる方には見ていただけると幸いです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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