前回は広島に行ったら是非訪れたい場所の紹介をしましたが、今回は空港に関してです。東京から広島へ行く方法についてまとめた際に広島空港から広島市内へのアクセスについてまとめたので、今回は羽田空港から東京都中心部への行き方をまとめていきたいと思います。また、私は東京生まれ東京育ちですが、東京の観光地や人気スポットへ行くことがあまりないため、あまり東京について書くことはないと思いますので、よろしくお願いします。
羽田空港とは
まずは羽田空港に関する情報を軽くまとめていきたいと思います。
正式名称:東京国際空港
空港コード:HND(IATA)、RJTT(ICAO)
所在地:東京都大田区
開港:1931年8月25日
ターミナル数:3(第1 JAL等、第2 ANA等、第3 国際線)
利用者:81,882,246人(2023年度)
かつて首都圏では国内線が羽田空港、国際線が成田空港を主に使用していましたが、近年では羽田空港発着の国際線が非常に増え、現在では利用客数で成田空港に大きな差をつけて一位となっています。
国内線だと羽田・新千歳便や羽田・福岡便の利用が非常に多くなっており、私も今年は14回羽田空港を利用しました。
東京の場合、陸路の玄関口は東京都千代田区にある東京駅で、ここからは東海道新幹線や東北新幹線をはじめとする多くの新幹線が発着しており、常に混雑をしています。
東京駅は日本の天皇陛下が住んでいらっしゃる皇居のすぐ近くに位置しており、東京23区の中でも中心部に位置しています。
一方の空の玄関口である羽田空港は東京都大田区に位置しており、東京駅と比べると東京の中心地からは離れています。
つまり、国内外からの観光客は羽田空港に到着したあと、国内線に乗り換える場合を除き、一度東京の中心部へ行く必要があります。
公共交通機関を使う場合は3種類の選択肢があるので、今からそれぞれの紹介と、私の思うおすすめの手段についてまとめていきたいと思います。
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羽田空港は東京都大田区と神奈川県川崎市の都県境の東京側に位置しています。
京急線
京急線おすすめ度:
私が最もおすすめするのは、京浜急行電鉄(京急電鉄)の利用です。
京急が羽田空港へ行くようになったのは1998年と、比較的新しいです。
私も羽田空港へ行く際には毎回必ず京急線を利用するようにしています。
羽田空港には第1、第2、第3ターミナルがあるのですが、第1・2ターミナルへ行く際には羽田空港第1・第2ターミナル駅、第3ターミナルへ行く際には羽田空港第3ターミナル駅を利用する必要があります。
では、京急線を利用するメリット・デメリットについてまとめていきたいと思います。
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↑京急の羽田空港第1・第2ターミナル駅。全日空は第2ターミナルです。
メリット
運賃が安い
京急の一番の強みは運賃の安さです。
東京の主要都市を結んでいる山手線に接続しているのが品川駅なのですが、羽田空港から品川まで327円で行くことができます。
これは他の手段であるモノレールやリムジンバスと比べても最も安く、また品川から羽田空港第1・2ターミナルまでの所要時間は急行で21分、快特で16分となっています。
私は学生なので運賃が安い路線を好む傾向があり、京急はモノレールよりも安いため、羽田空港へ行く際・羽田空港から帰る際は常に京急線を利用しています。
まずは運賃の点から京急線はおすすめです。
品川に停車する
次に紹介したい強みは山手線の接続駅が品川であるという点です。
先ほど紹介しましたが、東京の大都市を環状運転で結んでいるのがJR山手線で、全部で30の駅があります。
どの駅も利用客が多いのですが、その中でも特にターミナル駅として非常に多くの人が利用しているのが池袋、新宿、渋谷、上野、東京、品川の六駅です。
京急はこのうちの一つの駅である品川駅に乗り入れているため、品川駅でJR山手線に限らず他のJR線に乗り換えることができますし、さらに名古屋・京都・大阪方面へ行く東海道新幹線もこの品川駅に乗り入れており、全列車が停車します。
ですので、京急線を利用することで羽田空港から乗り換え一回で京都へ行くことも可能なのです。
あとで紹介しますが、競合のモノレールは品川駅ではなく、別の山手線の駅(品川より小規模)に停車するので、この点でも京急線はおすすめです。
東京スカイツリーや横浜も一本
もう一つの強みが、東京の有名な観光スポットである東京スカイツリーや、東京とは逆方面ですが首都圏有数の観光地である横浜にも京急線は一本で行くことができます。
まず東京スカイツリーですが、これは東京都墨田区の押上駅近くにある、世界で最も高いタワーで、その高さは634mです。
この高さのおかげで、東京の市街地や日本一高い山・富士山を展望台から望むことができ、国内外から多くの観光客が訪れています。
東京観光をしない滅多にしない私も一度展望台に行ったことがあり、景色は圧巻なのでおすすめです。
そしてこの京急線は多くの列車が品川から先都営浅草線という地下鉄に乗り入れをし、押上方面へ向かいます。
よって、京急を利用することで羽田空港から乗り換えなしで東京スカイツリーまで行くことができるのです。
また、京急は東京方面だけでなく、神奈川方面へも羽田空港から直接行くことができ、中華街やベイエリア(みなとみらい21)で有名な横浜へも一本で行くことができます。
以上の三つの点から、羽田空港からの移動の際は京急を利用することを強くおすすめします。
デメリット
座れない場合がある
京急線の唯一の問題は、品川から羽田空港へ向かう際に、列車が品川始発でないため混雑しており座れない可能性が高いということです。
特に朝は品川駅のJRから京急への乗り換え口が非常に混雑し、列車に乗れないということすらあります。
ですので品川から羽田空港へ向かう際には時間に余裕を持つことをおすすめします。
また、この乗り換え口は京急線ホームの後ろ側に位置しているのですが、そこで立ち止まらずホーム前方へ行くとあまり混雑していないことが多いです。
ですので私が品川で乗り換えする際は、一番前の車両に行くことを心がけており、たいてい座れるのでぜひ試してみてください。
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京急・モノレールいずれの場合も、羽田空港第3ターミナルから乗車する際は座れる確率が非常に低いです。
モノレール
モノレールおすすめ度:
京急の他に東京都心と羽田空港を結んでいるのがモノレールですが、私は全くおすすめしません。
というのも、先ほど紹介した京急線と比べた際に利点があまりないからです。
開業は1964年9月と古く、1964年10月に開催された東京オリンピックに合わせて、ドイツの技術を導入して開業しました。
なぜ私がモノレールを利用しないのか、まとめていきます。
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↑モノレール。(引用先:東京モノレール:モノレールの特徴 https://www.tokyo-monorail.co.jp/fun/feature.html)
メリット
待てば座れる
京急と比べてモノレールが唯一勝っているのが、羽田空港へ行く際に座れる可能性が高いということです。
モノレールはJR山手線の浜松町駅と接続をしており、またモノレールは京急線とは異なり浜松町・羽田空港間を往復する路線なので、全列車が浜松町始発になります。
よって、空港までどうしても座りたい場合は、モノレールが到着する前にホームで待つことで、確実に座ることができます。
またモノレールには空港快速という、浜松町を出ると羽田空港まで停車をしない種別があり、これだと終点の羽田空港第2ターミナルまで18分で行くことができます。
他には区間快速と普通があり、区間快速の場合は22分ほど、普通だと25-27分ほどかかります。
デメリット
運賃が高い
京急線と比べてモノレールは運賃が高いです。
羽田空港第2ターミナル・浜松町間では519円と、京急よりも200円ほど高くなっています。
往復だと384円も差があるので、運賃では京急に完敗です。
時間もかかる
京急の場合品川・羽田空港第1・2ターミナル間は最速16分ですが、モノレールの浜松町・羽田空港第2ターミナルは最速18分と、時間面でも劣っています。
また京急の急行とモノレールの区間快速を比べても21分と22分でほぼ同じです。
浜松町に停車する
先ほどの京急は品川というターミナル駅に停車しますが、モノレールは品川よりも小規模の浜松町に停車します。
もちろん新幹線は停車しませんし、東海道線や横須賀線など、品川駅には停車するものの浜松町駅には停車しないJR線もあります。
浜松町に行きたいのであればモノレールの方が良いですが、特に観光客の場合目的地が浜松町という人は非常に少ないでしょう。
よって接続駅の点からも京急には劣っており、羽田空港へ行く際に私はモノレールは一切利用しません。
モノレール&山手線内割引きっぷ
モノレールを土日祝日、および特定日に使用する場合は、モノレール&山手線内割引きっぷを利用することができます。
これは羽田空港第2・1・3駅からモノレールを利用して浜松町駅まで行き、そこで山手線に乗り換え山手線内のJR線のいずれかの駅までの運賃が一律540円になるという特別なきっぷです。
モノレールと山手線の合計の運賃が通常時よりも安くなりますが、これを利用しても運賃で京急に劣ることがほとんどです。
例えば新宿や東京はこの切符を利用しても京急線の方が安くなります。
唯一京急経由よりも安くなるのが池袋、大塚、巣鴨、駒込の四駅のみなので、このきっぷが利用できる日に羽田空港からこの四駅へ行く際はぜひ使用してみてください。
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途中下車はできないのでお気をつけください。詳細情報はこちら。
リムジンバス
リムジンバスおすすめ度:
最後はリムジンバスです。
羽田空港から都心・都心から羽田空港へのリムジンバスは東京空港交通が運行しており、行き先も非常に豊富です。
私は利用したことはありませんが、場合によっては京急線よりもおすすめ度が高くなるので、まとめていきたいと思います。
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↑東京空港交通のリムジンバス。オレンジ色の車体が特徴で、都内でよく見かけます。
(引用先:Airport limousine ご利用ガイド https://www.limousinebus.co.jp/guide/beginner/)
メリット
目的地まで直接行ける
リムジンバスの利点は東京の様々な駅やホテルと羽田空港を結んでいるので、乗り換えをせずに直接目的地に行けるということです。
例えば、海外からの観光客の場合、あまり日本語がわからなかったり、大きなキャリーケースを持って電車に乗るのが大変な場合が多いですよね。
そのような場合はリムジンバスを使うことで、快適に目的地まで行くことができます。
電車の場合乗り換えが2回以上必要で、かつリムジンバスでは直接行けるところへ行きたい際には検討してみてもいいでしょう。
デメリット
運賃は非常に高い
一方で大きな欠点は、京急・モノレールと比べると運賃が非常に高いということです。
いわゆる高速バスで使用される車両が使われるので、移動が非常に快適な代わりに値段は高くなっています。
ですので、京急という安い手段がある以上学生にはあまりおすすめできません。
しかし、考え方を変えればタクシーよりも安く、混雑を回避して東京の中心部へ行くことができるので、荷物が非常に多い場合はこの運賃を払う価値があるかもしれません。
運賃は目的地によって変わるのですが、羽田空港から東京駅・新宿駅へ行く際の運賃はこの下にまとめるのでご参照ください。
時刻表や他のエリアの運賃に関しては、ホームページで確認お願いします。
羽田空港から新宿・東京へ行く場合
では最後に、羽田空港から新宿駅、東京駅へそれぞれの手段で行く際の情報をまとめて終わりにしたいと思います。
新宿
京急線 | モノレール | リムジンバス | |
運賃 | 535円 | 727円 | 1,400円 |
所要時間 | 約45分 | 約53分 | 約35分 |
乗り換え | 品川・山手線 | 浜松町・山手線 | なし |
東京
京急線 | モノレール | リムジンバス | |
運賃 | 505円 | 686円 | 1,200円 |
所要時間 | 約36分 | 約38分 | 約45分 |
乗り換え | 品川・山手線 | 浜松町・山手線 | なし |
本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。またこれが2024年最後の投稿(アメリカ東海岸時刻)になります。良いお年を。
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