12/16に秋学期の試験が全て終了したことで、冬休みが始まりました。私は冬休み中には日本に帰国せず、アメリカで日常を過ごしています。先日、ニューヨークのブルックリンにて人生初のバスケットボール、NBA観戦をしてきましたので、NBAとバスケットボールに関して、素人ながらまとめていきたいと思っています。
NBAとは?
NBAはNational Basketball Associationの略称で、1947年に設立された、アメリカとカナダに本拠地を置くバスケットボールリーグで、一般的に世界一のバスケットボールリーグとされています。
日本においては、人気面で野球とサッカーには劣るものの、バスケも最近人気が高まってきていますし、学校の体育の授業でもやることの多いスポーツなので、馴染みがあるという人も多いと思います。
NBAの公式インスタグラムのフォロワー数は8920万人もおり、これはアメリカ4大スポーツ(アメリカンフットボール、野球、アイスホッケー)の中でも圧倒的で、アメリカで最も人気なスポーツの一つです。
チーム数は全部で30あり、そのうち29チームがアメリカ、1チームがカナダのトロントに本拠地を置いています。
またリーグは東西の2リーグ(英語ではカンファレンスと言われている)に分けられ、シーズンは10月から4月まで各チーム合計82試合を戦います。
よってバスケは野球のシーズンオフに行われるので、野球とバスケの両方のファンならば、一年中スポーツを楽しむことができます。
私が現在滞在しているニューヨーク州には、マンハッタンのマディソン・スクエア・ガーデンを本拠地とするニューヨーク・ニックスと、ブルックリンのバークレイズ・センターを本拠地とするブルックリン・ネッツの2チームがあり、いずれも東カンファレンスに属しています。
日本人選手が多く活躍するMLBとは異なり、NBAに所属している日本人は非常に少なく、現在はロサンゼルス・レイカーズに所属している八村塁選手と、メンフィス・グリズリーズに所属している河村勇輝選手の2選手となっています。
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↑観客席からの見え方。二階席でしたが、ボールが大きいこともあり、見やすかったです。
NBA・バスケに関するちょっとした知識
では次に、実際に観戦した際に学んだバスケのルールや知識をいくつか紹介したいと思います。
あくまでこれは、バスケの試合を初めて見た私の視点なので、まだバスケ・NBAの試合を見たことがないけれど、関心があるという人に向けて基本的なことを書いているものです。
より複雑なルールや知識を知りたいという方に関しては、あまり参考にならないかもしれませんので、ご了承ください。
フィールド上の選手の数
団体スポーツの場合、各チーム一度に出場するプレイヤーの数はスポーツによって異なりますよね。
例えば、野球の場合は9人、サッカーの場合は11人となっています。
しかしバスケットボールでは、これがわずか5人と、サッカーの半数以下となっています。
よって試合の際には、両チーム合わせて10人の選手がフィールドに立つということになります。
実際に試合を見に行くとわかるのですが、バスケットボールのコートはあまり大きくないので、両チーム計10人のプレイヤーでも充分なのだと思います。
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ちなみに、NBAの場合シーズン中のロースターは最大15人です。
試合時間
バスケットボールは、試合が4つのクオーターに分かれています。
1クオーターの時間は各国のリーグによって異なるのですが、NBAの場合は12分で行われています。
この1クオーター12分は他のリーグではあまり採用されておらず、NBA独自のルールとのことです。
よって4クオーター合計48分間プレーが行われ、得点数の多いチームが勝利となります。
また第2クオーターと第3クオーターの間には15分間のハーフタイムが行われ、私が行ったときはクリスマス前ということもありフィールド上ではクリスマス関連の催しやダンスが行われていました。
またファールやタイムアウトなどによってプレーが止まるたびにこの12分の計測もその都度停止するので、実際の試合時間は2時間30分ほどになることが多いです。
得点数
サッカーや野球と比べた際に、バスケットボールの非常に面白いところは、得点数が非常に多いということです。
昨シーズン(2023-2024)の場合、NBAの一試合平均得点数は114.2点だったとのことで、点が入らなくて退屈だということはまずありません。
バスケではゴールにシュートを決めることで得点が入るのですが、シュートを打った位置によって、得点の数が変わります。
その位置とは、3ポイントラインの内側なのか外側なのかということで、内側からのシュートは2点、外側からのシュートは3点がそれぞれ加算されます。
また3ポイントラインは、NBAの場合ゴールから23フィート9インチ離れたところに位置しており(コーナーは22フィート)、外側からのシュートが3ポイントシュートと呼ばれています。
またフリースローは、ゴールから15フィート離れたところからボールをシュートすることを指し、ゴールが決まると1点が加算されます。
24秒ルール
最後に紹介したいのが、24秒ルールと呼ばれているものです。
これは、ボールを所持してから24秒以内にシュートを打たないといけないというルールです。
ここで言うシュートとは、バスケットボールのゴールについているリングに当たるということを指し、もし24秒以内にシュートができなかった場合にはボールの所有権を失うということになります。
このルールは試合時間の短縮とゲームの面白みを向上することを目的として1954年に設定され、そこから70年間NBAで変わらずに採用されています。
24秒の時計は各ゴールに設置されているので、選手のみならず観客もすぐに確認することができるので、私のような素人にも非常にわかりやすいルールとなっています。
以上がバスケットボールに関する簡単な知識の紹介でした。
次は、私が今回観戦したブルックリン・ネッツの本拠地バークレイズ・センターについてまとめていきたいと思います。
バークレイズ・センター
私が今回NBAを観戦したのは2024年12月21日土曜日にニューヨーク・ブルックリンのバークレイズ・センターで行われたブルックリン・ネッツ対ユタ・ジャズの試合です。
相手のユタ・ジャズはユタ州ソルトレイクシティに本拠地を置くチームで、ニックスやネッツとは別の西カンファレンスに所属しています。
先ほど説明した通りニューヨークにはもう一つ、ニューヨーク・ニックスというチームもあるのですが、ニックスはマンハッタンの中心駅・ペンステーションの上に位置するマディソン・スクエア・ガーデンに本拠地を置いており、チケットが非常に高額だったため、今回はニックスと比べてチケットが安かったネッツの試合を観戦することになりました。
これはバスケに限らないのですが、ニューヨーク・シティには5つの行政区があり、その中でも突出してマンハッタンは物価が非常に高くなっています。
観光地の多くはマンハッタンに集中しているのですが、地下鉄ですぐに南側のブルックリンや東側のクイーンズへ行くことができ、一気に物価が安くなることが多いです。
また、他の二つの行政区はブロンクスとスターテンアイランドで、ブロンクスは一般的に治安が悪いエリアが多いので、ヤンキースタジアムやブロンクス動物園以外はあまり訪れないことをお勧めします。
スターテンアイランドはマンハッタンから行く際にはフェリーに乗る必要があるのですが、このフェリーは無料で、自由の女神の近くを通るので、デッキで自由の女神の写真を撮ることができ、非常にお勧めです。
今回私はVivid Seatsというサイトを利用してチケットを取ったのですが、他にもSeat GeekやTicket Master、Gametimeなどでもチケットを取ることは可能で、サイトによって若干の値段の違いがあります。
値段は最も安い席(二階席)を選択して一人43.74ドルでしたが、平日だともっと安く取れることもあります。
またアメリカのチケットサイトでは、チケット代とは別の手数料が20%ほどかかるので、最初の画面と決済画面での価格が変わることが多々あります。
試合開始は午後7:30だったので、その日は夕方までマンハッタンでロックフェラーセンターのクリスマスツリーなどこの時期でしかできない観光をし、地下鉄でバークレイズ・センターへ向かいました。
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バークレイズ・センターは非常にアクセスが良好です。
というのも、地下鉄のAtlantic Avenue-Barclays Center駅が最寄駅なのですが、この駅には2.3.4.5.B.Q.D.N.R系統が集まっており、マンハッタン中心部から直接アクセスすることが可能です。
さらに私のようにロングアイランドに住んでいる場合は、LIRRのAtlantic Terminal駅を利用することができ、そして駅からバークレイズ・センターまでは徒歩3分ほどなので、とても便利でした(地下鉄とLIRRは地下での乗り換えが可能です)。
またこのセンターは2012年に開業したものなので、内装・外装ともに非常に綺麗で、屋内アリーナなので、冬のニューヨークは非常に寒いことで有名ですが観戦中の温度も適温でした。
グッズは今回購入しませんでしたが、センター内には複数のグッズショップがあり、ユニフォームやバスケットボールなど、ネッツ関連のグッズが大量に売られていました。
また、アメリカでは基本的にその都市のスポーツチームを応援するので、ビジター(アウェイ)のチームのグッズに関しては一切販売されていません。
またバークレイズ・センターでは、飲食物の持ち込みが禁止されているので、気をつけてください。
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↑入場前のバークレイズ・センターの様子。手荷物検査のために、10分ほど並びました。
感想
最後に、初めてNBAを見に行った感想を軽くまとめて、締めたいと思います。
NBAは世界最高峰のバスケットボールリーグということもあり、素人の私ですらレベルが非常に高いことがわかりましたし、私が最も好きな野球と比べるとバスケはあまりルールを知らない人も楽しめるスポーツだと思います。
とにかく、点がたくさん入るというのがバスケの一番の良い点だと思いますし、綺麗な3ポイントシュートには感動しました。
個人的に良いと思ったのは、相手のユタ・ジャズの選手が3ポイントシュートを決めた際に、ネッツのファンが拍手をして称えていたということです。
ジャズのフリースローの際にはネッツのファンがブーイングをしていましたが、相手の良いプレーを素直に賞賛するのは素敵だと感じました。
試合は94-105でネッツは敗れてしまいましたが、試合後にもスタッフが機転を効かせて写真を撮ってくれ、とても良い思い出になりました。
また、私たちはその後LIRRのAtlantic terminalからStony Brookへ帰ったのですが、LIRRを利用して帰宅するという客はあまりいなかったので、列車は空いていました。
一方で、地下鉄に関しては試合後、駅の入り口の前に大行列ができるほど混んでいたので、地下鉄を利用する場合は試合途中で帰宅する、あるいは試合後少し時間をあけないと、この大混雑に巻き込まれてしまうと思うので、気をつけてください。
以上がNBA、バスケットボール、そしてバークレイズ・センターに関してでした。今回のブログは特に、バスケットボールに少し関心がある方、そしてNBAやネッツの試合を観戦予定の日本人に向けて書いていますので、ぜひ読んでいただけると幸いです。本日も最後まで、ありがとうございました。
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