次は、先日メジャーリーグのワールドシリーズが行われ、ロサンゼルス・ドジャースがニューヨーク・ヤンキースを4勝1敗で破り、4年振りの世界一を達成したので、それについて書きたいと思います。
メジャーリーグとは
日本人選手の移籍が盛んになり、最近では毎日日本のメディアでも報道されているメジャーリーグですが、正式名称はメジャーリーグ・ベースボール(major league baseball)で、その頭文字を取ってアメリカでは主にMLBとして知られています。
アメリカ四大スポーツ(バスケットボールNBA、アイスホッケー、フットボールNFL、野球MLB)のうちの一つで、私が留学しているニューヨーク州にはニューヨーク・ヤンキースとニューヨーク・メッツの二球団があり、どちらも根強い人気を誇っています。
メジャーリーグには合計30球団が所属し、それぞれ15球団ごとにアメリカンリーグ、ナショナルリーグに分かれています。
ヤンキースはアメリカンリーグに属し、設立は1903年、リーグ優勝41回、世界一27回とMLBの中でもっとも伝統がありかつ世界一の回数が多い名門球団です。
本拠地はニューヨークのブロンクス地区(マンハッタンの北側)にあるヤンキースタジアムで、マンハッタン中心部から地下鉄1本でアクセスすることが出来ます。
日本でも紺色に白地のNY帽は非常に人気で、ゴジラの愛称で大活躍した松井秀喜選手や現在プロ野球・楽天に所属する田中将大投手などがかつて所属していました。
一方でニューヨーク・メッツはヤンキースとは異なり1962年に誕生した比較的新しい球団で、ナショナルリーグに所属しています。
本拠地はクイーンズ(マンハッタンの東側)にあるシティ・フィールドで、地下鉄やLIRR(long island rail road)でのアクセスが可能です。
メッツには現在日本ハムで監督をつとめている新庄剛志選手や、今年まで西武の監督だった松井稼頭央選手などがかつて所属しており、現在は千賀滉大投手が所属しています。

↑ヤンキースの本拠地、ヤンキースタジアムの正面入り口です。

↑こちらはメッツ、シティフィールドです。
プレーオフとは
次に、メジャーリーグのレギュラーシーズン、ポストシーズンについて簡単に説明したいと思います。
メジャーリーグではまず、全30チームが162試合を戦い、それに基づいて勝率が決定します。
上位のチームがプレーオフに進めるのですが、少し複雑になっています。
まず、メジャーリーグでは各リーグ15チームごとに分かれていると説明しましたが、そこからさらに東、中、西地区と3つの地区に分かれて、それぞれ同リーグ同地区には5チームが所属しています。
ヤンキースの場合、ボストン・レッドソックス、ボルチモア・オリオールズ、タンパベイ・レイズ、トロント・ブルージェイズが同リーグ同地区にあたり、メッツの場合はフィラデルフィア・フィリーズ、ワシントン・ナショナルズ、アトランタ・ブレーブス、マイアミ・マーリンズがこれにあたります。
まずこの5チームの中で勝率が1位のチームが地区優勝となり、自動的にプレーオフに進みます。
また、各リーグ15チームの中から地区優勝した3チームを除いた12チームのうち、上位3チームもプレーオフに進むことが出来、このシステムはワイルドカードと呼ばれています。
プレーオフも各リーグ分かれて対戦し、まずは各リーグ15チーム中勝率3位と6位、4位と5位のチームがワイルドカードで対戦します。
メッツは今年、勝率6位でしたので、3位のミルウォーキー・ブリュワーズと対戦し、2勝1敗で勝利しました。
次にワイルドカードの勝者2チームとリーグ1、2位のチームがそれぞれ対戦し(地区優勝シリーズ)、先に4勝した方が勝ち抜けとなります。
ヤンキースはこの地区優勝シリーズから登場し、ワイルドカードを勝ち上がってきたカンザスシティ・ロイヤルズを4勝1敗で退け、またメッツは同地区優勝の格上フィリーズに対して4勝1敗と快進撃を続けました。
ここで、残るチームは各リーグ2チームずつの計4チームとなります。
よって、各リーグの優勝を決めるリーグ優勝シリーズが行われ、先に4勝した方がワールドシリーズに進むことが出来るのです。
ヤンキースはクリーブランド・ガーディアンズとこのシリーズで対戦し4勝1敗でワールドシリーズに進出しましたが、メッツは2勝4敗でロサンゼルス・ドジャースに敗れ、ここでシーズンが終了してしまいました。
勝っていればサブウェイシリーズ(ヤンキース対メッツのことを指す)のワールドシリーズとなっていたので期待したのですが、今年のドジャースは日本での報道の通り大谷翔平選手、山本由伸投手などの活躍で非常に強く、メッツは勝ち切ることが出来ませんでした。
また、このリーグ優勝シリーズに関しては、シティ・フィールドで行われた第4戦を観戦しに行ったので、また後日まとめたいと思います。
以上のプレーオフを経て、今年のワールドシリーズはヤンキース対ドジャースという東西の名門球団の対決になりました。

↑今年のナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦の試合前、メッツの本拠地シティフィールドの最寄駅にて。
ワールドシリーズ
ワールドシリーズはメジャーリーグの頂点(世界一)を決める大会になっています。
最大7試合、先に4試合を勝利したチームが世界一になり、球場は第1.2.6.7戦と第3.4.5戦がそれぞれ同じ球場で行われます。
今年の場合、第1.2戦がドジャースタジアム、第3.4.5戦がヤンキースタジアムで開催され、もし第6.7戦が開催されていればドジャースタジアムの予定でした。
私は普段はニューヨーク・メッツを応援しているのですが、ワールドシリーズにメッツが出場出来なかったので、同じニューヨークに所属しているヤンキースを応援しました。
ヤンキースはソト、ジャッジ、スタントン、ドジャースは大谷、ベッツ、フリーマンとそれぞれ強力打線を擁するチームで、特にジャッジと大谷という今シーズンのア・リーグ、ナ・リーグの本塁打王が共に出場することに注目が集まりました。
しかし初戦、ヤンキースがあと勝利までアウト一つのところまで来ていたにも関わらず、フリーマンに逆転満塁本塁打を浴びて敗戦すると、第2戦は山本由伸、第3戦はビューラーの前に打線が沈黙し、第4戦こそ一矢報いたものの、第5戦は5-0のリードからミスで自滅し歴史的な敗戦を喫し、地元ニューヨークでドジャースに世界一を決められる形になってしまいました。
MVPは4試合連続ホームランを放ったフリーマンが受賞し、大谷、山本の両選手は初めて世界一を経験しました。
ヤンキースを応援していた側としては正直ほとんど見所のないシリーズになってしまいましたが、怪我をしても出場する大谷選手、メジャー1年目のワールドシリーズで好投する山本投手には同じ日本人として感動しました。
ドジャースは2020年以来の世界一でしたが、2020年はCOVID-19による短縮シーズンだったので、それを除くと実に1988年年以来36年振りの通常シーズンでの世界一を達成したことになります。
今シーズンのメジャーリーグは全日程が終了しましたが、来シーズンも白熱した試合が見れることを期待しています。
なお来季のドジャース対カブスの開幕戦は3月に日本・東京で行われるとのことなので、日本の野球ファンにとっては大谷選手、山本投手と、カブスの鈴木選手、今永投手を見れる貴重な機会になれそうです。
今回は私の趣味である野球についてでした。また日本のプロ野球についても今後まとめて行きたいと思います。 本日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
Comments